2012年04月28日

歩きながら考えよう。

今朝、さらっと一気に読んだ1冊。


「歩きながら考えよう
 建築も、人生も」
 安藤忠雄 /著


非常に分かり易いメッセージでいっぱいだった。


自分の生い立ちから、
建築、取り組む活動への考え等。

最後には、100年後建築家をめざす若者たちへ
のメッセージまで。


歩きながら考えよう。


そういえば、以前、美容室で手にした雑誌に、
彼の対談があって、印象深かった箇所があったな。

子供時代に子供らしく
過ごしてこれなかった大人は、
その時代を取り戻せますか?

という質問に対して、ズバリ「無理」と断言していたことを
思い出す。

どんなに優秀でも挫折を知らず来た人の弱さなどを語っていた。



 「歩きながら考えよう
  建築も、人生も」


この本には、実際に行って観ること、
人に会うこと等等、自分の体験から語られてあるので、
かなり説得力がある。


そんな安藤忠雄さんとの名刺交換では、
みなさん驚かれるそうです。

なぜだ?

電話番号だけで、FAX番号もメールアドレスもないから
だそうです。

これは、「対話」の大切さを考える安藤さんの意志の表れ。


例えば、「東京の人から現場のファクスを送ります」と
連絡があると、「いや、持ってきていただいたほうが
いいんじゃないですか。」と言われるそうです。

東京から大阪まで2時間かかれば、この移動の「すきま時間」が
大変重要という考え。
人間はいろいろと何かを考える。それが大事という。

とても興味深い・・・



安藤さんは事務所にみなさんに「歩け!」と言われるそうです。
例えば飲み会帰りに終電がなくなったら、「歩いて帰れ!」と。

人間は、歩きながら何かを考える。
時には「自分の人生は、これでいいのか」ということも考えます。


なんだか、分かる。
何かあっても、何もなくても、歩くと何か見つかる気がする。


(おまけ話)

仕事で連戦連敗だった安藤さんは、
以前事務所で飼っていた犬に「コルビジェ」と名付けたそうです。

安藤さんが若き日に影響を受けた名高い建築家ル・コルビジェも、
連戦連敗からスタートした人だったから。
事務所で元気に動き回る犬の様子を見て、
(へこたれずにやり続ける)という思いを託したそうです。

 仕事は待っているものではない、
 自分でつくり出していくものだ。


土曜日、晴れ。晴れ


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Posted by rue at 12:17│Comments(4)book
この記事へのコメント
仕事は待っているものではない、
 自分でつくり出していくものだ。

うん!うん!!
そして知らない事を知る!!事と
その知らない事を知ろうとする事!やねぇ!!(*^_^*)
Posted by 慧竿(けいかん) at 2012年04月28日 19:46
16年前程前に 大分の久住高原で 遠巻きに拝見したことがあります。
いっしょに お仕事をしていた「アトリエモビル」の建築家の若いスタッフ達が

わいわい キャー・・騒ぎ始めたから ??? 安藤忠雄先生?? 誰~~

売れっ子の有名な建築家と聞いて へ~~

貴方達の事務所の丸山欣也先生も 有名人なんだろ? もっとか~~と

なんか  可愛いなと若い建築家達を眺めた事を 思い出したよ(笑)
Posted by リトリト at 2012年04月28日 21:11
☆けいかんさん

あの方のパワーはスゴイですね。
気力も落ちないように、
体力も維持努力なされていることでしょうね。
素晴らしいです。

rue、反省ばかりです。
Posted by rue at 2012年04月28日 23:11
☆リトさん

近くでは、直島に行きたいところ。
地中博物館など。。。体感しに行きたいです。

おっしゃるスケールも大きい安藤忠雄さん。
日本のみんなが、1年間で1本木を植えたら、
1年間で地球上に1億3000万本の木が増える。
日本人は、みんなが地球環境のことを考えてる国なのだと
世界をあっと驚かせたい。そんな国になるといいですね。
なんて。。。

ひとりひとりの力は小さいと思わず、
ひとりひとり考えることが大事です。と。

実際にいろんな植樹活動もされているだけに、
説得力あります。

世界を見ておられるので、考え方もグローバル。
これからも若い建築家さん達に、影響を与える方でしょう。
安藤さん自信は、佐賀県出身の建築家:村野藤吾さんから
言われた言葉を胸に大事にしまっておられるとか。
Posted by rue at 2012年04月28日 23:22
 
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    コメント(4)