2009年11月22日

ぬすまれた宝物

「えっ、何をぬすまれたの?」ってクリックされた方、いるかな?
おはようございま~す。
ちょっと風邪気味ですが、今日もごきげん!rueです。ニコニコ

「ぬすまれた宝物」は本のタイトルです。
小5のお兄ちゃんに長崎の絵本館から届いた本です。
(画像は昨日のブロクを見てね。)

1977年初版のアメリカの本。
作者はウィリアム・スタイグ。
(rueの好きな作家のひとりです。)

小5にもなると、届く本は、読み物になります。
絵は挿絵となって、絵本ではないです。

内容は、動物が登場します。
クマのバジル王に、こころから御仕えするガチョウのガーウェイン。

このガチョウのガーウェインが、宝物殿からぬすまれた宝物の
冤罪をかけられる話。

犯人はねずみのデレックでした。

話の展開にあわせて、登場動物の内面の変化がよく書かれています。

登場動物は、みんないい動物たちです。
しかし、このようなことが起こってしまい、
それぞれの立場で苦しみます。

冤罪をかけられた、ガチョウのガーウウェイン。
息子のようにかわいがっていたガーェインに罪を言い渡すバジル王。
罪を告白できなかったねずみのデレック。
信じる心が欠けてしまった友だちの動物たち。

それぞれの立場の苦しみもよく書かれています。

それを乗り越え、最後はもちろんハッピーエンドです。
子供の読み物はこうでなくては。

・・・・・

安心して読み終えることで、落ち着きます。
最終章がとてもよかったです。

みんなのところから逃げただして生活していた
ガチョウのガーウェインを見つけ出して、
説得して、連れ戻してくれたのはねずみのデレック。


心を偽って、ちょっとかたくなにしていたガーウェインの
足にデレックがそっとさわるシーンが印象的でした。

ともだちにさわられる感じ。
このあたたかさ。
とっても長いこと飢えていた感じです。
ガーウェインの心がやわらぎました。


と、あります。こんなちょっとしたことで
打ち解けあえるんだなぁ・・・と、今更ながらrue。


みんなのところへもどったシーンでは、
みんなの前でいちども泣いたことのない王さまは、
重く苦しい悲しみを思い出し、おうおう泣き出しました。
そして、しっかりガーゥエインを抱きしめます。

ガーウェインが帰ってきたパーティーでは、
ともだちが、ひとりずつ、隅っこにガーウェインを
連れて行って、許してくれるかききます。(笑)

・・・・・

長くなりました。
ちょっとした社会のありえるシーンを、
よく表現した本でしたよ。

大人も楽しく読めます。
ドキッとしたり、キラキラしている文章が、散りばめられてます。

ウィリアム・スタイグの作品で、
「ロバのシルベスターとまほうの小石」もrueは大好きです。
とんちがきいていて、最後はどうやって迎えるのかハラハラします。

ぬすまれた宝物

これは今回同封されていた童話館から1年進級のお祝いのノート・メモ帳です。

今、インフルエンザの影響で学年閉鎖中のお兄ちゃんです。
丁度良いタイミングで読み物が届いたので良かったね。



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Posted by rue at 08:10│Comments(8)book
この記事へのコメント
仰る通り 何を盗まれたの?って思って来ました
おはようさんです

本のタイトルでホントによかった(イヤイヤ…駄洒落じゃなく(笑)

『ぬすまれた宝物』

大人が読むと 思い当たることがあったり いろんな意味で 心の お勉強になりそうですね
Posted by 骨盤セラピスト なすがママ at 2009年11月22日 08:34
はじめまして。

いやいや、紹介文を読んでるうちに、
とても読みたくなりました。自分がです。

特に友達のぬくもりを感じるとこが素敵。

友達といえば、古い本だけど、
ケストナーの「飛ぶ教室」が大好き。
いろんなこと、教わったもの。

また素敵な本の紹介をお願いします。
Posted by キリンさんキリンさん at 2009年11月22日 16:44
午後から雨で 寒くなりましたね。風邪ひかないように お大事に!
絵本のお話、興味深く読みました。 今度 本屋さんに行ったら さがしてみます。
ロバのシルベスターは、もしかして魔法で岩になってしまう話?(手持ちの本ではないのですが)
パパとママとシルベスターのそれぞれの思いがあふれて、泣けてきました。
「スタイグさん」チェックしておきます。
Posted by てんとうむし at 2009年11月22日 17:03
☆骨盤セラピスト なすがママ さま

rueの罠?にひっかかっちゃいましたね。(笑)
うちにある宝物は・・・?家族です。
ぬすまれたら大変!

すぐに読めてしまうボリュームに、
いろんなことが散りばめられた本です。

金子メロンさんの訳文もおもしろいので、
フムフム、と思う箇所がいっぱいみつかりますよ。
Posted by ruerue at 2009年11月22日 17:48
☆キリン さま

コメントありがとうございます。
今朝は、キリンさんのブログを振り返り、
「躯風解毒散」をチェ~ック!したrueです。

今朝はしょうがたっぷりの豚汁を作ったので、
昨日より元気です!

ケストナーの「飛ぶ教室」まだ、読んだことないです。
必ず、読みます!楽しみ、楽しみ。

また、ブログに寄ってくださいね。
Posted by ruerue at 2009年11月22日 17:55
☆てんとうむし さま

今日は、気力で、昨日より、回復しているrueです。
なにせ、ボーイスカウト活動に飛び出しました。(驚!)
(お兄ちゃんは自宅待機!元気だけど学年閉鎖中なので・・・)

ロバのシルベスターの話は、その通り!
てんとうむしさんも読んだことあるんですね。
両親が傍にいるのに、魔法で石になったままのシルベスター・・・
あー、歯がゆいっ、とヤキモキしました。(笑)

共通項が出来て嬉しいです。
Posted by ruerue at 2009年11月22日 18:05
実は僕も罠にかかった一人だったり(笑)
その本僕も読みたくなりました。

今迄ミステリーや推理小説見たいな
殺伐としたものばかりでしたからね(^^;

また罠にかかるような本の紹介お願いします(笑)
Posted by pia masapia masa at 2009年11月22日 23:08
☆pia masa さま

やさしく罠にひっかかってくれて、ありがとうございま~っす。
rueは 最近はミステリー・推理小説の分野は疎いです。

ず~っと昔、中高学生の頃(どれだけ昔?)、
赤川次郎さんの吸血鬼シリーズを呼んでいた頃があったな・・・

また、寄ってくださいね。
Posted by ruerue at 2009年11月23日 09:11
 
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    コメント(8)