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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年03月12日

くまのおや子。

ひーちゃんが、昨年、宮崎市立図書館の図書交換市で
持ち帰った本「1年生のどうわ2」(椋鳩十:作 長新太:絵)

この本には、6つの話が書かれていますが、
その中のひとつに、「くまのおや子」があります。


椋鳩十学年別童話 理論社

くまのおや子の1年間(はる・なつ・あき・ふゆ)が
書かれています。想像しながら読むと、幸せ気分になります。

今日は、「はる」を紹介します。
(ひらがなで書かれている原文を漢字に変換して書きます。)

  冬の間、熊の親子は、ずっと山の穴の中で、眠っていました。
  暗い穴の中に、そよそよと風が吹き込んできました。
  風は、春の匂いを運んできました。
 熊の親子は、大きなあくびをして、目を覚ましました。
 それから、穴の外に這い出しました。
  山には、まだ、少し雪が残っていました。
 春の日が、雪を溶かしていました。
  熊の親子は、よたよたと歩き出しました。
 子熊は、冬の間に、穴の中で生まれました。
 親子は冬の間、何も食べていなかったので、体が弱っていました。
  川の近くに、ふきのとうが芽を出していました。
  親子の熊は、大急ぎで、それを食べました。からっぽのお腹の中に、
 苦いふきのとうが、ひりひりとしみました。苦いけれど、気持ちよく
 しみました。
  穴から這い出した熊が、真っ先に食べるのは、ふきのとうです。
 ふきのとうを食べると、熊は元気になるのです。
  ふきのとうを食べ終わると、くまは、ごろりと横になりました。
 みつばちのうなる音を、うっとりと聴いていました。


ふきのとうの天ぷらなんか、食べるとき、ちょっと思い出して欲しい話。(笑)
(なつ)(あき)(ふゆ)どの話も、素敵です。
その季節が来たとき、また、紹介したいです。

こうした話や絵を残してくださった椋さん、長さんを想います。

月曜日、晴れ晴れ  

Posted by rue at 08:32Comments(4)book